乗組員インタビュー

おしょろ丸首席二等航海士 助教 星直樹さん

海の上でしか出会えない自然の姿にワクワクします

おしょろ丸首席二等航海士(助教) 星直樹さん

洋上にて救助艇よりおしょろ丸を望む

洋上にて救助艇よりおしょろ丸を望む

星さんのお仕事について教えてください。

航海士として航海中は通常1日4時間を2回、計8時間の航海当直をしています。ブリッチ(船橋)で船が安全に航行出来るようにするのが第一です。他船の状況はもちろんですが風や波などの海況も含めて、いかに安全に効率よく目的地に着けるか。また、実習や調査中でも船は24時間、常に動いています。ブリッチには必ず航海士がいます。

航海士になるきっかけは何でしたか?

学生時代におしょろ丸に乗ってこれは凄いと思いました。大学に入るまでは北大が船を持っていることすら知りませんでしたが、当時は特設専攻科という航海士の養成コースを持っていました。先輩からは水産なら絶対に船に乗った方が良いと言われましたし、何より船に乗っていた当時の専攻科生(CADET=士官候補生)は恰好良かったです。

小笠原沖での立て縄実習、410cm、98kgのメカジキです。

小笠原沖での立て縄実習、410cm、98kgのメカジキです。

乗組員になってたいへんだったこと、楽しかったことを教えてください。

海の凄さを見せつけられた時は畏怖の念と共に楽しさを感じることもあります。行ったことのない港に入るときはワクワクします。実習や調査を終えて船が函館に向かうときは大概楽しいです。辛いのは家族と別れる事でしょうか。出てしまうとそうでもありませんが、長期航海の出航前にはやはりブルーな気持ちになります。

おしょろ丸、うしお丸の航海の魅力って何ですか?

おしょろ丸では2ヶ月の長期航海もあります。外航で北極海やアラスカに行くときはもちろん大変なこともたくさんありますが、ワクワクします。長い航海になれば、さざ波一つ立たないベタ凪や5m超すような波の大時化に遭う事もあります。しかし、それも海に出て初めて出会える自然の生の姿で、テレビや写真で見るのでは無く、全身で感じることができます。

これから乗船する学生のみなさんにメッセージをお願いします。

現在は日本人の船員が減少傾向にあります。しかし、海の魅力や重要性が減っているわけではありません。海に出るとそのことを強く実感することが出来ます。将来船乗りになるわけではなくても、海を体感してほしいと強く思います。そして、海の魅力や重要性を広く伝えられる人になってほしいです。

船橋にて航海当直中、乗組員との話で笑顔がこぼれる。

船橋にて航海当直中、乗組員との話で笑顔がこぼれる。

コラム:船の仕事人【航海士】になるには

航海士・機関士などの士官になるためには「海技免状」が必要です。現在、北大はその養成コースを持っていません。養成機関(海技大学校等)に入るのが一番近道だと思いますが、部員として乗船して試験を受けて免許を取ることも可能です。また、最近では民間の船会社でも国土交通省から認められ自社養成として一般大学からの新卒者を航海士として育てています。

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