乗組員インタビュー

うしお丸船長 准教授 亀井佳彦さん

北大の練習船で本当の海の素晴らしさを学んでください

うしお丸船長(准教授) 亀井佳彦さん

うしお丸コンパスデッキにて操船中(マグロ延縄操業時)。

うしお丸コンパスデッキにて操船中(マグロ延縄操業時)。

亀井さんのお仕事について教えてください。

北海道大学水産学部附属練習船「うしお丸」の船長として、自船運航の統括を行うとともに、乗船される実習生の船上教育、ならびに海洋・水産科学研究のために必要とされる各種データ・標本採集等による研究サポートを行う傍ら、海洋生物の生態に関するテーマを主に研究活動を行っております。

船長になるきっかけは何でしたか?

学生時代に船乗り、特に海洋・水産科学研究に携わる船舶への乗船を志し、北海道大学水産学部特設専攻科に進学したところ、幸運にも母校練習船航海士奉職への道が開き、三等航海士として入職以来28年の歳月を経て現在に至った次第です。

うしお丸操舵室での航海当直風景。

うしお丸操舵室での航海当直風景。

乗組員になってたいへんだったこと、楽しかったことを教えてください。

大変な思いをするのは、やはり台風や爆弾低気圧、津波等、自然の猛威により船が危険にさらされた時です。

逆に船が順調な航海をしている時は肉体的に大変であっても精神的には楽しい時が多く、また船に乗っていて嬉しい思いをする時は、苦楽を共にした船の仲間達と心が通じ合えた時、そして乗船してきた学生達や研究者の皆様達から心のこもった謝辞を賜った時です。

うしお丸の航海の魅力って何ですか?

小型なうしお丸は、長期に亘る遠洋への航海は難しい反面、その機動性を生かし、大型船では航行する事が困難な海域に至るまで、北海道近海域を中心に綿密な調査や実習を行っております。

従って、季節ごとの海洋環境の変化、海洋生物の分布、そしてそれらの特性を生かした漁業生産の実態を肌身に感じる事ができ、四季折々に変化する各地の海の特色や魅力を深く学び取ることが可能です。

これから乗船する学生のみなさんにメッセージをお願いします。

海を知るという事は、広大な洋上で刻々と変化する自然環境を直に観察することなくしては叶いません。幾度となく海に出ても、海はその都度何かを教えてくれ、感動や教訓を与えてくれます。

船上で仲間と寝食を共にしながら,海の偉大さ・尊さ・厳しさを学び,さらにその中で人間を磨きましょう。

2014年夏、函館港を出港し、調査海域に向け函館山沖を航行するうしお丸(おしょろ丸より撮影)。

2014年夏、函館港を出港し、調査海域に向け函館山沖を航行するうしお丸(おしょろ丸より撮影)。

コラム:船の仕事人【船長】になるには

私は北大水産学部卒業後、海技免状(航海)取得のため、同学部特設専攻科課程を修了、北大練習船航海士を奉職いたしました。

残念ながら、現在北大には船員養成課程はありませんが、本学練習船での乗船経験を生かし、各種海洋調査船に研究員や調査技術者として活躍され、もしくは各種船舶に船員として就職後、乗船履歴を得た後に海技免状を取得し、船舶職員の役職に就かれ活躍されている卒業生もおります。

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